かぼちゃを食べてゆず湯に入る、冬至のあれこれ

年末はバタバタと忙しい時期ではありますが、古くから伝わる風習にも目を向ける余裕が欲しいところです。

冬至とは一年のなかでもっとも昼が短い日のことで、今年は12月22日です。 かぼちゃを食べてゆず湯に入る、冬至のあれこれ ついて昔からのいわれをお伝えしたいと思います。

かぼちゃを食べてゆず湯に入る、冬至のあれこれ

冬至にかぼちゃを食べるのは?

冬至といえば”かぼちゃ”です。冬至には「ん」のつくものを食べると良いと言われています。運を呼び込むというわけです。なぜ、かぼちゃなのでしょうか。

かぼちゃは漢字で「南瓜」と書き、「なんきん」と読みます。このほか、にんじん、かんてん、れんこん、ぎんなん、きんかん、うどん(うんどん)と合わせて、冬至の七種(ななくさ)とも呼ばれています。「ん」がふたつあることで、運が2倍と願ったようです。特にかぼちゃは、なんきんの「きん」が「金」に通じると、金運アップの願いも込められているようです。

ビタミンAやカロチンも豊富に含むので、風の予防にも効果的。さらに、長期保存もできることで、冬至にかぼちゃの煮物を食べるという風習が定着したといわれています。

かぼちゃを食べてゆず湯に入る、冬至のあれこれ

強い香りで邪気払い

ゆずを浮かべたお風呂に入る。江戸時代ごろに始まった風習といわれています。今のように毎日入浴することがなかった時代、身を清めて運を呼び込むという意味も込められていたようです。また、ゆずの強い香りで邪気を払うという意味もあるようです。端午の節句の菖蒲湯なども強い香りですよね。ゆずは寿命が長く、病気にも強いので、ゆず湯に入って無病息災を祈るようになったともいわれています。

また、冬至にゆず湯に入ることには、「融通(ゆうずう)」がきく、冬至には「湯治(とうじ)」と語呂合わせもあるようです。実際、ゆずには血行促進効果をはじめ、寒い冬にうれしいさまざまな効果があります。果皮には美肌効果、皮の芳香油には湯冷めを防ぐ効果、香りにはリラックス効果。丸ごと浮かべたり、スライスしたり、それぞれのゆず湯を楽しんでみては?

寒さと忙しさが増す季節ですが、元気に乗り切るために、冬至の風習を取り入れてみてはいかがでしょうか。