誰でも楽しめる、おにぎりのフードアート
折り紙の要領でおにぎりをつくる、ペーパークラフト「オリニギリ」。今回は海外からのお客様を招いてオリニギリを使った 誰でも楽しめる、おにぎりのフードアートを体験していただきました。
オリニギリのワークショップは国内外で既に数多く開催されてきましたが、フードアートとのコラボレーションは今回が初めて。十人十色それぞれの個性が光るフードアートがつくられました。
▶ 過去記事 » 『コミュニケーションを育む、オリニギリ』
海外のひとでも簡単、おにぎり体験
ワークショップの参加者は、中国、上海、台湾から来日された若手クリエーター。YouTubeやInstagramなどさまざまなSNSでコンテンツを発信しているひとたちが集まりました。
参加者ほとんどの人がおにぎりを作ることが初めて、みなさん始まる前から興味津々です。そして、ワークショップのテーマは、オリニギリを使って皿の中に景色(ランドスケープ)を描く、フードアートに挑戦しました。
今回フードアートをプロデュースしていただいたのは、ジュリーク代表の田中淳子さん。フードデザイナーとして大手企業や大使館など、イベント、レセプションなどたくさんの人が集まる場所で食に関するプロデュースを手掛けています。
オリニギリでつくったおにぎりを山や島などに見立て、海や川をモチーフにしたベース素材にカレーや出汁、ポタージュ、さらに砂や土、苔や葉などをモチーフにした肉や魚、野菜などの素材を使い飾り付けることで、皿の中で一枚の絵に仕上げていきます。
はじめておにぎりをつくる人でも2~3分のレクチャーを受ければ、折り紙をつくる要領で簡単にできてしまうのがオリニギリの最大の魅力。ということで、いざ創作へ!
まず、参加者に手掛けてもらったのは、これからつくるものをイメージしたスケッチ。
はじめは少し戸惑いもあってなかなか手が進みませんでしたが、田中さんが用意してくださった、色とりどりの素材を目にするとイメージが膨らんだのか、我先にと盛り付けを始めました。
個性が溢れる、オリニギリ・アート
そして出来上がった作品たちはこちらです。
思い思いにテーマを決めて、景色を描きました。中には彼氏といった旅行の地を思い描いたり、中国の田舎の原風景を描いたりなどさまざまな作品ができあがりました。
オリニギリのワークショップでは、いつも次のようなことを心がけています。
- なによりも参加者の方に手を動かして作ってもらいたい
- もしかすると失敗をする可能性も含めて、面白がれる場にしたい
- 運営者としてもみなさんの学びを得たい
私たちはあくまでサポーターであり、一方通行ではなく双方向でやりとりしながら体験して頂きたいと思っています。
「創作して楽しみながら、食を知る」をテーマに、オリニギリのワークショップの活動を通じて、海外からのお客さまへ日本各地の特産物の紹介や小さなお子様への知育、食育活動に役に立てればと願っています。
そして、なにより笑顔溢れるワークショップを体験していただくことを大切にしていきます。