知っておきたい1月の伝統行事、あれこれ
知っておきたい1月の伝統行事、あれこれ ありますが、みなさんはどの程度ご存じですか?
お正月休みが終わると、みなさん「お正月も終わってしまったな~」などと残念に思うものです。でも、1月は昔の暦で別名正月と呼ばれていて、正月にまつわるさまざまな伝統行事があります。
正月休みの気持ちや体がリセットされていない方、正月の伝統行事を知って、体験して、少しずつ普段の生活へと慣らしてみては如何でしょう。
正月にはさまざまな願いを込める
正月の「正」には「初め・改まる」という意味があります。すなわち「年が改まった最初の月=1月」となります。正月には伝統文化を感じる、体験する機会がいつも以上に多くなります。
まずは三が日。1月1日から3日までを指します。おせち料理を食べながらゆっくりと過ごす三が日。初夢、初詣、初日の出。何かと「初」がつくものを多く経験する期間でもあります。また、三が日にしてはいけない、6つの縁起の悪いことがあります。
- 掃除をしてはいけない
- 刃物を使ってはいけない
- 火を使う煮焚きをしてはいけない
- 四足(よつあし)歩行の動物の肉を食べてはいけない
- ケンカをしてはならない
- お金を使ってはいけない
神様が福を持って家に尋ねてきてくれるお正月に、洗う、切る、燃やす、争うなどのことをしてしまうと縁起が悪いとされ、その年を占う年の初めにはしてはいけないこととされています。
次にやってくる松の内。玄関に松飾りをつけて置く期間です。もともとは1月15日までを指していましたが、最近では1月7日頃までとする地域が多くなっているようです。1月7日といえば、七草がゆです。おせち料理で疲れた胃を休めて、たっぷりの野菜を補うというだけでなく、7日の朝に食べることで、その年は病気にならないという願掛けの意味もあります。
さらに、「食べる」イベントは続き、1月11日には鏡開きがやってきます。運を開くという意味が込められています。
松飾りは年神様をお迎えするための目印
正月にはさまざまな飾り物を置きます。松の内は、正月飾りの一種である松飾りを飾っておく期間です。ちなみにもともとは1月15日の小正月までが松の内とされていましたが、江戸時代から1月7日までとなったようです。今でも15日までを松の内とするのは、京都、大阪といった関西地方などに多いと言われています。
そもそも松飾り、門松といったお飾りは、年神様をお迎えする際の目印、迷わず来ていただけるようにという意味があります。松の内は年神様がいらっしゃる期間というわけです。なので、年神様がいらっしゃる間に初詣に行くのが◎。
初詣=元旦というイメージもありますが、松の内に行くのを目安とすれば大丈夫です。ちなみに、年賀状や新年の挨拶なども松の内までとされています。松の内を過ぎたら松飾りは片付けますが、干支飾りなどは一年中飾ります。
つい先日お正月を迎えたと思っていたのに、気づけばもう七草。うっかり正月行事を忘れてしまった、まだ初○○をしていない、○○始めをしていないという方も、まだまだ鏡開き、小正月の小豆粥などの伝統ある行事食も待っています。願いや思いを込めて、おいしくいただいてみてはいかがでしょうか。